「優。あたし優のこと本当に好きだった。 子供ながらに“結婚するんだ”って思ってた」 優はじっと紗結を見つめていた。 この先の言葉を期待するかのように。 「だけどね、優はあたしよりも自分を選んだ」 紗結はそう言うと優を見つめた。 優は意味の分からない顔をしている。 優は気付いていない。 あたしよりも自分を選んだことに。