談笑しながら校門へと近付く。 ふと校門を見ると、敦史は紗結に駆け寄った。 「紗結っ!」 紗結は気まずそうに敦史を見る。 他の五人もそんな二人を見つめる。 敦史はそんなことにかまってられないといった感じで紗結に耳打ちをした。 「校門のところ……」 敦史の言葉を聞き、紗結は校門を見た。 すると、紗結の足が止まった。 校門にもたれかかっている男。