それからの紗結と敦史は、今まで通りただの友達という関係に戻った。


友達といっても、付き合っていた頃のように話すことはできなかった。

そんな二人を、他の五人は心配そうに見つめていた。


けれど、

何か言うこともできず。

見守ることしかできなかった。


ある日の放課後。

いつものように七人で帰っていた。