「奈津穂」 敦史は奈津穂の元に駆け寄った。 奈津穂は明るい声で返事をする。 「何ー?」 「学校行って、紗結が教室にいたらメールしてくんねー? 紗結にバレないように」 「えっ?」 奈津穂は敦史を見て驚いた。 敦史は真剣な顔で奈津穂を見つめている。 「う、うん。いいけど………」