「おばさんの得意料理が食べたいです」
特に思い浮かばなかった紗結は、こう答えた。
そう言うと敦史の母親は満面の笑みを浮かべた。
「あら、そう?
じゃあ頑張って作るからね」
そう言うと母親は笑顔で手を振った。
紗結と敦史は手を繋いで家を出た。
いつも行く街までは電車で10分ほどのところだった。
駅に着くと、
すでに来ていた電車に飛び乗った。
電車は混んでいて、とても座れる状態ではなく、
紗結と敦史はドア付近に立った。
電車を降り、街へと向かった。
1つ1つショーウインドウを見ながら談笑している時だった。

