紗結は敦史の手を強く握り返した。 このぬくもりが、 想いを伝え合った瞬間違うぬくもりへと変わった。 触れると安心する。 そんなぬくもりから、触れるだけで強くなれる、 そんなぬくもりへと。 紗結と敦史は幸せの絶頂にいた。 だけどそこは、 誰でも簡単に出入りできて簡単に崩せてしまうもの。 紗結と敦史の幸せは、長くは続かなかった。