「カスミ、そろそろ帰るか。送ってくよ。」
『うん!』
いつの間にか窓の外は真っ暗になっていた。
二人一緒に部屋を出る。
「鍵、職員室に置いてくるから、これ…」
部屋の鍵をかけながらそう言うとポケットから何か取り出し私に渡した。
『鍵…?』
「車の鍵。先行って乗って待ってろ。すぐ行くから。」
彼は私の頭をポンっと叩くと、職員室のある方へ歩き出す。
私は大きく頷くと、鍵を握りしめ下駄箱へ向かった。
下駄箱に着いた私は、靴を取ろうと手を伸ばした瞬間声をかけられた。
「あれ、鈴原?まだ学校にいたのか?」
聞き覚えのある声に、恐る恐る振り返ると、今井先生がこちらを見つめていた。
(げっ…マズイ…)
まさか今井先生に会うとは思わなかった私は、言葉に詰まってしまう。
何も言えない私を見ながら、今井先生はゆっくりこちらに近づいてきた。
「どうした鈴原。」
私はとりあえずこの場から離れようと口を開いた。
『す、すいません。もう帰ります。さようなら。』
再び靴に手を伸ばした私の腕を、今井先生がぎゅっと掴む。
『…!!』
私はびっくりして体が固まる。
動かない私を見て今井先生はクスッと笑った。
「お前嘘ついたろ。」
いつもより少し低い声で言うと、私の顔を覗き込んだ。
「そうゆう子はお仕置きだな。」
『えっ…!?』
掴んでいた腕を強引に引っ張り、スタスタと歩き出す。
引っ張られた勢いで、私の手から鍵がこぼれ落ちた。
今井先生はそれに気づく様子もなく、私をどこかへ連れて行く。
『離して下さいっ!』
私は必死に抵抗してみたけど、やはり敵わなかった。
*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*
『うん!』
いつの間にか窓の外は真っ暗になっていた。
二人一緒に部屋を出る。
「鍵、職員室に置いてくるから、これ…」
部屋の鍵をかけながらそう言うとポケットから何か取り出し私に渡した。
『鍵…?』
「車の鍵。先行って乗って待ってろ。すぐ行くから。」
彼は私の頭をポンっと叩くと、職員室のある方へ歩き出す。
私は大きく頷くと、鍵を握りしめ下駄箱へ向かった。
下駄箱に着いた私は、靴を取ろうと手を伸ばした瞬間声をかけられた。
「あれ、鈴原?まだ学校にいたのか?」
聞き覚えのある声に、恐る恐る振り返ると、今井先生がこちらを見つめていた。
(げっ…マズイ…)
まさか今井先生に会うとは思わなかった私は、言葉に詰まってしまう。
何も言えない私を見ながら、今井先生はゆっくりこちらに近づいてきた。
「どうした鈴原。」
私はとりあえずこの場から離れようと口を開いた。
『す、すいません。もう帰ります。さようなら。』
再び靴に手を伸ばした私の腕を、今井先生がぎゅっと掴む。
『…!!』
私はびっくりして体が固まる。
動かない私を見て今井先生はクスッと笑った。
「お前嘘ついたろ。」
いつもより少し低い声で言うと、私の顔を覗き込んだ。
「そうゆう子はお仕置きだな。」
『えっ…!?』
掴んでいた腕を強引に引っ張り、スタスタと歩き出す。
引っ張られた勢いで、私の手から鍵がこぼれ落ちた。
今井先生はそれに気づく様子もなく、私をどこかへ連れて行く。
『離して下さいっ!』
私は必死に抵抗してみたけど、やはり敵わなかった。
*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*

