目を覚ました時から騒がしいな、と思っていたら何か変だ。
何が?
そう考える前に答えに導いた男がいた。そいつはなんと、
町民A「リコリスちゃん、大丈夫だったかい?」
町民B(泣)「リコちゃーーーーーん」
と言って抱きつこうとしてきた。
ー頭は大丈夫かあんたら。
で、そいつらを突き飛ばして隣のベッドを確認した。
隣に居たのは……。
………あれ?俺?
うわぁ、初めて違う人の目線で俺を見たなぁ…。
と、今のは冗談。
鏡を取るよう男どもに頼み、ぶんどった鏡で見たのはリコリスの顔だった。
(へぇ、間近で見るとこんなに…)
いかんいかん…!
………入れ替わってる……?
血の気が引く耳障りな音を感じた。
早く俺(リコリス?)を起こさなければなるまい。
俺がこうなっているなら、リコリスの体には…。
おい、起きろ。
体を揺さぶる事にした。
「なん…?」
寝惚け眼で俺を見るリコリス。
「……はっ!」
さすがリコリス。速攻で気付いた。
そしてリコリスは俺に向かってこう言った。
「鏡を持てい!!」