第1話「リコリスとの出会い」

…俺は失笑していた。
誰もが目の前の光景を見て失笑するだろう。
鼻で笑う位はあるのではないか、と思う。
…それは目の前の光景を見ればそう思ってくれる事だろう。
何故かって?そりゃあ・・・・・・
…さて、ここから回想なのだが。どこから話したものか・・・。
あぁ、あれだ。
忘れられる訳は無いと思っていたが・・・。
リコリスと知り合ったのは遡ること二ヶ月前、十二月十四日。