そんな雰囲気に似合わない明るい声ーー楠木さん あの日以来、海にずっと付きまとっている。 「海ならバイトよ。」 葵が本から目を離さずに言った。 まぁ、その本も上下逆さなんだけど… 「えぇ~またですかぁ?」 楠木さんしつこいな… お願いだから、早く帰って欲しい 「海先輩、大変なんですね~。」 …駄目だ、私 心を無にするんだ 「早く会って言いたいことがあっ「楠木さん!」 いきなり立ち上がったから、ガタンと机が音を立てる。 もう駄目だ 耐えられないよ 「ちょっといいかな?」