志穂は伏せていた目を上げる。 stayは逆の方を向いていて、志穂を見ることはなかった。 「居場所を、売りにきました。」 は? あまりの事にstayは起き上がる。 見えたのは、体中の震えを必死に止めている、少女の姿 「あなたには帰る場所がありません。來が居なくなった今、以前交わした契約も切れました。 …あなたに、居場所はない筈です。」