彼女の方を見ないまま 俺は言葉を口にした。 「『海さん』じゃなくて…『海』でいいから。」 さっきから海さんって呼ばれてたの気になった 來はずっと海だったから、余計違和感感じたんだよな… 「私も、『志穂』でいいよ…海。」 彼女の言葉に、俺は少し笑った。 「またな、志穂ーーー」 俺はそう言って 理事長室から出て行った。