少し暗くなった空気に、彼女は少しだけ笑う。 「あんたはこれから、どうすんの?」 來が消えた今、彼女も只の一般人 彼女もまた、故郷に家族は居ない筈 「元々理事長の任を命じられたのは來ではなく私です。 ですから私はこれからも理事長を続けていきます。 それにーーー」 彼女は祈るように目を瞑る。 「私にも、少しだけ未来が見えるようになったんです。」