隠しても仕方ない


「楠木にはもう家族は居ない。当然の処置だってことは分かってる。


けど、アイツ等ならどうするかなって思ってさ。」



アイツ等は前向きに生きていた



少なくとも、蜜さんや先生と過ごした日々は…







けど少しも苦しみを感じなかった時なんて無いだろう





「…悪い、今の忘れてくれ。」


“チーム”のことはもう過去の話だ


彼女は今、出来ることを最大限にやった



それだけで、十分だろう




「もう一つだけ、いいか?」