彼女はもう來ではなく 只の一般人、西園寺志穂 「…別に、初めましてじゃねぇだろ?」 「?」 西園寺志穂は首を傾げる。 「1年前、“チーム”と戦いに行く時に言った言葉、あれはお前だろ?」 ーー生きてることが、必ずしも幸せであるとは限らない。 死ぬことが、幸せと感じるときもあるんだよーー 「俺はずっと來が気の迷いで言ったんだと思ってた。けど、あんたの存在を知って、あんたしかいないって思った。 だって、來は絶対あんな事言わねーからな。」