「いらっしゃい、海さん。」


絵を通り抜けると、いつもと同じ理事長室。



だけど、そこにいたのは來ではなく



「そろそろくる頃かなって思ってたんです。どうぞ、座って下さい。」



俺は彼女に促されたソファーに座る。

彼女も向かい側に座った。



「初めまして…ですね。」