叫びながら入った俺達に、皆の視線が集まった。

柚璃と愁以外、全員が集まっている。


「皆…。」

「夾、容態は?」

夾は溜め息を吐いて首を横に振った。

「まだ治療中だ。致命傷は無いみたいだが、闇による傷が多いらしい…。

モノによっちゃ、危ないかもな。」

「っ…!」

愁…


「クソっ…どこのどいつだよっ!」

直は怒りに任せて壁を思いっ切り殴りつける。
痛々しい音が、部屋中に響いた。