「ぅっ…。」 覆い被さった瓦礫をどけて、祐介は立ち上がる。 「祐介!」 菜摘の手助けもあり、漸く祐介は瓦礫から抜け出せた。 「っ…大丈夫か?」 「私は大丈夫。それより祐介は?」 菜摘は所々怪我をしているが、致命傷は無い 祐介も、抑えている腕以外はそれ程大きな怪我は無かった。