「來…?」

暗闇でまだ正確には見えない


けど、確かに入口に立っている2つの影



声といい姿といい…間違いない



あれは來だ



けど、何でアイツがここに?



「やっぱり来たんですね、來?」


視線だけを來に向け、楠木ーー礼はクス、と笑う。


「来るならそろそろだと思ってましたよ。
貴方はタイミングを測るのが天才的ですもんね。」