岬ちゃんの言葉に悠太さんは溜め息を吐く。


何を言っても聞かないーーこんな所は兄妹ソックリだ



「で、悠太先生は何でここに?」

「これ、クリスマスパーティーの景品。サリアが一生懸命作った物、お前忘れてたろ?」


「あ…。」


岬ちゃんは苦笑いでその景品を受け取る。


折り紙で折られた、二匹の鶴だった。


悠太さんが研修医ってコトは…病院のクリスマスパーティー?


そういえば岬ちゃん、通院が必要だって言ってたもんね



「んで…そこの学園の生徒さんは何の用?」