突然の声に私達はその方向を見る。


すると、一人の男の人がコッチに向かって走って来ていた。



「あ…悠太先生。」


男の人、もとい悠太さんは私達の目の前で少し息を整える。


年は結構若め、そして白衣のような白い服を着ていた。



「ったく…こんな所で何してんだよ?」


一転、さっきの『岬ちゃん!』という呼び方からは予想もつかない言葉使いの悠太さん。


「お前治ったっつっても油断してたら再発するぜ?

さっさと家に帰れっつったろ?」


「私はもう大丈夫だよ。研修医のクセに生意気~。」