サイが真っ直ぐ走り去っていく。 その光景を、側の木にしがみつきながら直は見ていた。 「はぁ…助かった。」 直は深い溜め息を吐く。 ったく、やってらんねぇよ 目が覚めたらサイとバッタリ★なんて何の冗談だ つうか、他の奴等は一体どこに…? ーーシュル 少し聞こえた木の音に俺は上を向く。 そこには、図鑑やアニメでしか見たことがない巨大な蛇の姿があった。 へっ?あれだ、大蛇だ ワォ、大蛇と目が合っちゃったぜ★ 「シャー!」 「ぎぃやぁぁ!!」 直は木から滑り落ちた。