「っ…はぁ、はぁ。」

剣を支えに倒れるのを防いだ。

足が震えてる。

立ってるのも、やっとだった。


「ハハ…。」

笑い声が聞こえたと思ったら

倒れる音が聞こえた。


「キング…。」

俺はキングに駆け寄った。

段々凍り付いていくキングの体

こうしたのは俺なのに

胸が痛んだ。


「…負けた。」


掠れた声でキングは言う。

「絶対負ける気なんてしなかったのに…。やっぱ、『本物』は違うよな。」