祐介の体には、無数の傷

さっきから一方的に攻撃を受けていた。



祐介は荒い息を整えながら、四隅に目を向ける。


部屋の四隅に置かれた、お洒落なランプ


…よし、準備完了だ




「私もさすがに飽きてきましたわ。


そろそろ、終わりにしましょうか。」


パチンーークイーンの鞭が地面に鳴った。

そのままこっちに近付いてくるクイーン


祐介は動けないまま、その光景を只見つめていた。



鞭の射程圏まで、あと数メートルーー


「掛かったな!」