「ぐっ!」

鞭によって祐介は壁まで飛ばされる。

衝突した反動で、壁が少し凹んだ。


「ふふ、まだ意識がありますの?」

華麗に鞭を操りながら、クイーンは微かに笑う。


「早く意識を手放せばいいものを。どうせ貴方の体は動かせないのですから。」


クイーンの言うとおり


祐介の体は、能力によって指先すらも動かなくなっていた。


「体は麻痺して動けないのに、痛みは感じるなんて…苦しいでしょう?」