キンーー音が一瞬響き渡った。
技を放った夾も、受けたジャックも暫く動かなかった。
「…楽しかったぜ、松嶋夾。」
その言葉を最期に
ジャックはその場に倒れていった。
「はぁ…はぁ。」
夾は膝に手をつきながら荒れた呼吸を繰り返す。
人間、呼吸無しでも10分は生きられるらしいけど
あんなに体力消耗した挙げ句、二酸化炭素充満の空間にいたんだ
夾にかかる負荷も相当なものだった。
「何が楽しかっただよ、ボ…ケ…。」
力が抜けたように体が倒れ
夾はそのまま意識を手放した。
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