太一達を追いかけて着いた場所は中庭だった


校舎からは体育館の死角となっていてこの場所を見ることはできない


(こんなところで一体何を?)


先に口を開いたのは太一の方だった


「あの…僕に何かご用でしょうか?」


女の子はさっきまでピンク色だった頬を今では真っ赤に染めている


「あ…の…実は……」


(実は?)


「前から好きでした!!」



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