「私はね、今まで他人とはあまり深く付き合わないようにしてきたの。弥生のことだって最初はただのクラスメートぐらいにしか思ってなかった」
自分のことを言われるとは思っていなかったのか、弥生は少し驚いている
私はそんな弥生を見て少し微笑んでからまた話し出す
「でも弥生は他の子みたいに私に気を遣うようなことはしなかった。
ただ何も言わず側に居て、たまに父親の話なんか普通にしちゃって…その時思ったんだ。『あーこの子は他の子とは違う。単純に私と友達になろうとしてくれてるんだな』って」
そのことに気づいたときはほんとに嬉しかった
私にもやっと親友と呼べる人ができるのかな、なんて
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