私の頭の中で『パチン』と何かが弾ける音がした

と同時に今まで感じたことのないぐらい大きな怒りが私の体を支配する


今まで嫌がらせに黙って耐えてきた自分がひどく馬鹿らしく思えてきた


弥生や太一がこんなに頑張っているのに、自分が何にもしない訳にはいかない


それに私は『最恐』と呼ばれた女


こんなことで怯むような女じゃない


「あんたも何とか言ったらどうなのよ!!」


クラスの女子が私に向かって叫んだ



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