あたしと先輩。

「ごめん、心配かけて」


「い、いえ…ほんとに…大丈夫ですか…?」


すると先輩は、あたしの頭に、ふわっと優しく置いた。


「大丈夫」


ドキッ…


…や、やばい…


…そんなに…甘く、低く…優しく吐かれると…


…体が…熱くなって…


…うぅっ、これが先輩パワーとゆーやつなのね…


「…緊張、しすぎた」


「え?」


…きん…ちょう…?


「春川さんが隣にいるから、意識しすぎた。…俺、こういうの慣れてなくて」


さらに真っ赤になる先輩。


お、おおお…


そ、そんな顔で見ないで~…


横目とか反則ですよ先輩…っ…


「ああああたしも…」


どもりすぎだ、あたしよ…


「あたしも…先輩といるから…緊張…してます」


…これは冗談でも嘘でもございません。


あたしは…先輩にドキドキしっぱなしです…


なんて、そこまでは恥ずかしいから言えないんだけどー…