あたしと先輩。

こうしてあたしは先輩に着いて行ったけど…


…なんか、一向に着かない…


「せ、先輩、バスとか…乗らなくていいんですか?」


「…バス?」


きょとんとしている先輩。


「えぇ、バス…」


「…忘れてた」


「ぇぇえええ!?」


わ、忘れてたって!!


「だ、大丈夫ですか?なんか調子悪いんじゃ…」


「いや、違う」


先輩は頭を抱えて座り込んでしまった。


「え、先輩!?どうしたんですか!?やっぱり、熱とかあるんじゃ…!?」


なんでいきなり!?


もしかして、すんごい重い病気とか!?


どどどどどうしよう…っ…


あたしが自分でも分かるくらい真っ青になっていると、先輩が顔を手で隠しながら立ち上がった。


「せ、先輩…?」


た、立ち上がったっ…