「はぁ…」


あたしがため息をつくと、頭を誰かに叩かれる。


「イテッ!誰だ!」


あたしは涙目になりながら上を向くと、憎たらしく笑った司がいた。


「誰だ!なんか言ってるとモテねーぞ」


「司…」


こいつは樫山司[カシヤマ ツカサ]。


一応男友達。


超うざい。


なんかいつも嫌みばっか言ってくるし。


モテるのかなんか知らないけど、あたしは絶対認めなーい!!


「おはよ、樫山くん」


「今日もラブコールすごいね。熱いね」


「だ、ダブル渡辺!!ら、ラブコールなんかじゃねぇよ!!誰がこんな色気なし女に!!」


「「へーそーなんやー」」


「棒読みじゃねぇか!!」


3人は(司1人?)はギャイギャイ騒いでたけど、あたしはどうもそんな気分にはなれなかった。