もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】

でも――…



「行…」


行く…そう、うなずきかけたオレの前。




「行かないっ!!」



はぁはぁ・・と。
息を切らした雨宮麻衣の言葉が、静かな図書館に響いた。



は?
雨宮麻衣?



おまえ、なんでこんなところに?



思ってもみない雨宮麻衣の登場に、ぽかんとするオレ。