「ねぇねぇ。
光?
どうしたの?
怖い顔してるよ?」



雨宮麻衣がオレの顔をのぞきこむ。



「え?
あ・・。
別に」




気の強い態度とは裏腹な、オレを見つめる心配そうな眼差し。



居たたまれなくなり、オレは無意識に横をむく。



つい抱きしめそうになった手でこぶしを作り。



その手を机におろす。