「なんで来たの?」 ネオンの光がやけにまぶしい道の真ん中。 通りすぎる人達に肩を押され、よろけながら、麻衣が聞く。 「なんで来たの?」 もう一度繰り返されたその問いに、オレは一瞬躊躇した。 ・・・心配だったから。 ・・・だから、後をつけてきたんだ。