もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】




そんな
あんたを
あたしは
放っておけない。




それは
たぶん――…



あんたの瞳の中に
あたしと同じ“苦しみ”を
見つけたから。



それは
たぶん――…



あんたの瞳の中に
諦めようとしても
諦めきれない――…



“愛したい…愛されたい欲望”ってのが、
残り火のようにくすぶっているのを感じたから。