荒い息を吐きながら額の汗を手でぬぐい、パジャマを脱いで、壁にかけてあったTシャツに手をのばす。


「嫌な夢・・・」


枕元の時計のカチカチした正確な音が、薄闇に響く。


あたしは大きく深呼吸して布団を抜け出し、台所に行って、明かりをつけ、蛇口をひねった。


コップに入れた水を飲みながら、台所から続く狭い部屋の中をぼんやり眺める。