藤澤光に送ってもらった、夜。 “マイ” あたしと同じ名前の子に会った、夜。 あたしは、夢でうなされた。 真っ暗な闇の底から何本もの手がのびて、あたしの体をその闇の底に引きずりこもうとする。 「ぎゃあっ!!」 自分の叫び声に驚いて目を覚ますと、体中がぐっしょり濡れていた。