もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】






「藤澤光っ!!!」



呼んでも止まらない背中に、とび蹴りをくらわす。




「いってぇ・・・」



藤澤光の体に、馬乗りになってまたがり、むなぐらをつかむ。



自分の中に、これほど熱いものがあるのが不思議だった。




「嫌いって、何よ!!
あたしは、絶対あんたを本気にさせてみせる!!」



どうしてそんなセリフが自分の口から出てくるのか。