もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】

“はぁ!?”


そんなことを叫んで、すぐにでも後ろを振り返りたかった。


“なんだよ? それ。
どうなってんだよ?”


雨宮麻衣の肩を揺すって、聞きたかった。


でもそれをオレは、必死にこらえた。


もちろん……。


頭をガツンと殴られたようなショックもあった。


続いて襲ってくる吐き気に、口も押さえた。