もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】

「記憶がないなんて、けっこう、引くでしょ?」


雨宮麻衣は、ケタケタ笑いながら……。


「ばかなこと、やっちゃった、代償?」


バイトのみんなに向かって、手首の傷を見せる。


「でも、こんなことするような女、ろくなもんじゃ、ないでしょ?
だから……。
記憶が飛んで、むしろ、正解?」


そう言ってケタケタ笑いながら、大げさに、手を叩く。