もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】

見るとそこには……。


「雨宮・・・麻衣・・・?」


青い顔をした翔が、口に手をあて、立っていた。


「・・・雨宮麻衣って・・・あの・・雨宮・・麻衣・・?」


翔の震える声が、ざわつく店内の声にまぎれる。


「・・え?」


雨宮麻衣が、驚いたような、悲しそうな、そんな複雑な表情を見せ……。


「・・あの・・・。
あたしのこと・・・知ってるんですか?」