もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】





「あれ?
光、今日もバイト?」


同じ居酒屋で働く翔が、更衣室を出る時、オレの肩をポンと叩いた。


「おまえ、働きすぎじゃん?」


「……ほっとけよ」


「そのうち、死ぬぞ?」


……って、うるせぇよ。




何も……考えたくないんだよ。


学校行って、くたくたになるまで働いて、死んだように眠りたい。