もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】

「だって……。
とっても大事な人だった気がするから」


「…………」


「あたし……。
このネクタイを見るだけで、胸が締め付けられる。
でも、同時に、ホっとするの。
あったかい気持ちになれるの」


それは……。


オレが雨宮麻衣に抱いていたのと、同じ気持ち。


「それって……。
この人が……。
あたしにとって、大事な人だったってことでしょ?」


「…………」