それをスルーしたまま、できるはずなんかないだろ。


だって、オレ達は、まだ未成年なんだから。


そんな心の声を、目に込めた力で舞に伝えると……。


「できるわよ!!
あたしに、できないことなんて、あるわけないでしょ!?」


舞は、涙をポロポロこぼし……。


病院の外に、駆け出した。


「舞、走るなっ!!」


そんなオレの声も聞かずに。