夏が終わり。


涼しい風が吹き抜けるようになっても。


雨宮麻衣の居場所は、わからなかった。





あの頃、当然のように……。


雨宮麻衣と幸せに過ごすと思っていた、オレの誕生日も。


日常の中に埋もれ。


幸せとは、無縁のまま。