もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】

“やめろ、やめろ、やめろ!!”



心の中で、必死に繰り返す言葉。



それが、哲也に届くはずもなく。



そればかりか……。



哲也は、雨宮麻衣の腕に注射器のようなものを、つきたてた。



……と同時に……。



「知ってるか?」



哲也は、オレを見てニヤッと笑った。