もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】

ここは、どこだ?



人の……家?



……誰の家だ?



手にも、足にも、力が入らない。



頭がぼんやりして、現実感が、まるでない。





そこに……。




「嫌っ!!
やめて!!
哲也っ!?」




雨宮麻衣の声が、頭に響いた。