昼休みの終わりを告げる鐘が鳴り響き、誰もいなくなった階段に立ち尽くす。




その時。



バシッ!!!



大きな音がして、オレの頬に痛みが走った。



目の前。



真っすぐな瞳をした女の子が、オレを睨み。



「藤澤光!
あたしは、あんたを許さないっ!!!」



叫ぶのを見て。




殴られた?



そう、意識する前に。





オレの目から――…







――涙がこぼれた。