もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】




2階の部屋の一室。


藤澤光は、ドアの開いていた部屋に入り、窓際に設置されたベットにそっとあたしを下ろした。


あたしの背中に顔を近づけ、そこにそっとそっと、キスを落とす。


柔らかい唇。


ほっとするような温かさ。


それに続くのは――…


「この傷・・・・」


躊躇うように開かれる口。


そんな藤澤光に対して――…


「父が・・・。
父がさ・・・アル中・・・だったんだ・・」



あたしは、自分の過去をどこまで話していいのか、探りながら言葉を紡いだ。